500MB以上のバックアップファイルを持つBig-IP機器のバグによってNet LineDancerのシステムバックアップが肥大化し失敗する事象が発生しました。通例、50MBを超えるコンフィグファイルすら稀ですが、DB側の500MB制限によってデータの読み込みに失敗していた為です。
BigIPの機器内でEPSEC OPSWATファイルが作成され、このファイルがコンフィグのサイズを肥大化させ、バックアップファイルを破損させていました。
尚、過去のリビジョンで取得した500MB以上のbackup.ucsファイルが破損しており、保存やリストアは行えません。
500MB制限は、コンフィグ肥大化と異常を検知するための仕掛けです。
従って本現象はBig-IPだけでなく、全てのベンダの機器が500MBの制限対象となります。
【修正方法】
2019年9月末リリース予定のリビジョンより、以下のように修正します。
– 500MB以上のバックアップファイルを持つ機器は、バックアップに失敗します。
– 既に500MB以上のバックアップファイルを持つ機器については、backup.ucsを削除します。
– サイズを500MB以下にした後はバックアップが行えるようになります。つまり、500MB以上はバックアップ不可となります。
– 本修正を適用しても、機器内にある不要ファイルは削除されません。
EPSEC OPSWATファイルの詳細やファイルのメンテナンス方法については以下に記載します。
参照リンク: (英語)
– EPSEC OPSWATファイルが削除後に残ってしまう問題について
https://support.f5.com/csp/article/K25633150
https://cdn.f5.com/product/bugtracker/ID467256.html
– BIG-IPシステムのディスク容量メンテナンス方法
https://support.f5.com/csp/article/K14403
– OPSWAT EPSECパッケージの削除方法、BIG-IP APMシステムからOPSWAT EPSECを削除する方法。
https://support.f5.com/csp/article/K21175584
– バックアップファイルのカスタマイズ方法。
https://support.f5.com/csp/article/K4422
詳細は弊社サポート(support@lvi.co.jp)までお問い合わせ下さい。